医学部再受験のいろは② 医学部受験に必要な科目

 

医学部受験に必要な科目について

医学部受験生には、試験でかなりの高得点をたたき出すことが求められます。

医学部を再受験する場合、

・一般入試

・学士編入

・推薦入試

がありますが、私立大学医学部の入試、学士編入、推薦入試は大学によって差が大きいため、ここでは国公立医学部の一般入試の受験科目について書きます。

 

どの試験を受けるのか?

国公立大学医学部の一般入試を受験する場合、

センター試験マークシート

②二次試験(記述式)

を受けます。

 

センター試験は、秋頃に出願し、指定の会場で受験生が一斉に受験するものです。

この試験の点数は、5月ごろにならないと開示できないため、受験生は自己採点した結果を元にして、どこの大学に出願するかを決めます。

 

二次試験は、2月25日から各大学で実施されるものです。

センター試験よりも難しい問題が出題されます。

1科目の試験時間も、センター試験より長いことが多いです。

 

各試験で必要な科目

医学部医学科受験生は、

 

センター試験

・国語(評論・小説・古文・漢文)

・英語(筆記・リスニング)

・数学1A

・数学2B

 

・理科(生物・地学・物理・化学から2つ)

大学によっては、指定科目あり。

また、生物基礎・物理基礎・化学基礎・地学基礎はNG

 

・社会(日本史B・世界史B・地理B・「倫理、政治・経済」から1つ)

★上記の4科目のうちのどれかであれば、ほとんどの大学が受けられる。

一部の大学は、これに現代社会・倫理・「政治・経済」を選択肢として加えている。

 

 

二次試験

・英語

★大学によっては、ドイツ語等他の言語でも可。外国語を二次で実施しない大学もある。

 

・数学(1A・2B・3)

★大学によって、さらに出題範囲を絞っている場合もあるが、数学3からは逃げられないと考えたほうが良い。

 

・理科

★一般的に、センター試験で受験した2科目と同じ科目を選んで受験する。

同じ名前の教科の基礎科目の範囲も、出題範囲に含まれる(例:生物であれば、生物と生物基礎が範囲)。

センター試験と異なる科目を指定している大学や、二次試験では理科1科目のみ課す二次試験で理科を課さないという大学もある。

 

理科に関しては、科目指定が数年おきに変わったりするため、こまめに大学のホームページをチェックするべき。

 

・面接

面接は、200点満点で入試のスコアに入れるという大学もあれば、点数化せずに、不適切な人だけを振り落とすために使うという大学もある。

 また、面接を実施しない大学*1も、減りつつあるが存在する。

 

 

特に注意しないといけないのが理科で、現行の課程(通称・新課程)では

内容がとても少なく、主に文系受験生向けの

・生物基礎

・物理基礎

・化学基礎

・地学基礎

 

と、内容がヘビーで理系受験生向けの

・生物

・物理

・化学

・地学

(本ブログでは、基礎と区別して、応用~と呼びます)

 

があり、医学部医学科は「○○基礎」という名前の科目では受験できないということです。

 

この課程の1つ前の課程(ゆとり世代がお世話になった課程)では、それぞれの科目が1と2に分かれていました。

その内容の重さの比率が4:6だとしたら、今の基礎と応用の比率は2:8くらいだと思います。

これは、旧課程の1(例:化学1)の科目にあった内容が、半分くらい応用科目へ移ってしまっているためです。

 

現行の課程では、センター試験でも応用的なことを聞かれるということを頭に入れないといけません。

 



 

 

*1:今度の入試で、面接を実施しないのは、東京大学九州大学のみ。

東京大学は2018年度入学者の入試から面接導入、九州大学は今度の入試から志望理由書の記入が必要。