医学部再受験のいろは③ 新課程における旧課程からの変更点

 

旧課程と新課程は全然違う

今の再受験生の大半は、高校生時に、旧課程と呼ばれる課程のもと学んでいたと思います。

旧課程では、理科は1と2があり、数学は1、A、2、B、3、Cがありました。

 

しかし、新課程では、理科は基礎と基礎なし(本ブログでは応用と呼びます)に分けられ、数学は1、A、2、B、3に分けられています。

 

新課程になってどこが変わったのかということを、再受験を始める前に自分なりに調べたのですが、調べが足りなかったなと思うことが多々ありましたので、完璧ではありませんが、指導要領や教科書会社が出している変更一覧のようなものより分かりやすく書くよう心がけます。

 

 

数学

・数学Cが無くなり、内容の一部が他へ移された。

→二次曲線は数学3へ

→数学Cで扱っていた確率は数学A・Bへ(数学Bのほうはふつう受験では使わない)

線形代数は大学で

 

・数学1に「データの分析」が復活。

平均、分散、標準偏差などを求める問題など。二次試験で出題されることもある。

センター試験では、慣れと小技の習得があれば大体対応できる。

 

・数学3に、複素数平面が出現。

数学2で登場する「i」を含む数を掘り下げる。

慣れるまでは何やってるかわからないが、慣れれば楽しい。

図形がらみなので、図形が苦手な人は少し嫌かもしれない。

 

・数学Aに、整数が出現。

旧課程では、一つの大きな単元として扱われてはいなかったものの、難関大では普通に入試に出ていたため、その対策の経験がある人はユークリッドの互除法合同式を新しく覚える程度。

 

・方程式の次数が上がった。

旧課程では、4次以上の式はあまり扱われなかったが、新課程では高次方程式もばんばん出る。

 

・数学Aの確率から、「期待値」が消える。

数学Bの確率(普通の受験生はほとんど縁が無い選択の単元)へ行ってしまったようです・・・

 

生物

細胞骨格(微小管など)が新登場。

 

・遺伝の扱いが少なくなった。

ただし、新しい言葉がいくつか増えた。

 

・旧課程に出ていた言葉の一部が、若干変わっている。

(例:灰色三日月環→灰色三日月)

 

 

化学

・無機・有機は、化学基礎にはほとんど含まれない。

(高分子化合物の知識問題が若干含まれる)

 

 

今思いついた分だけ書いてみました。

もともと文系だったため、気づいていない点もたくさんあると思います。

問題集をぱらぱらめくっただけで、「変わってる・・・」と実感できると思いますので、再受験を考えている方は、是非書店等で新課程の参考書・問題集を手にとって見てみてください。