大学を中退して医学部再受験生(合格しました!)

大学を中退して2016年4月から医学部再受験生になり、2018年3月に国立大医学科に合格しました。医学部再受験を迷っている方、受験生の方のお役に立てそうなことを発信します。

医学部再受験を考えている方へ② 医学部を志望する動機を考える

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※この記事の執筆時にはまだ合格していませんでしたが、合格後の2018年3月11日に内容の変更・加筆を行いました。

 

はじめに

今回は、医学部再受験を決めるまでに、考えておくべき3つのことの1つ目

なぜリスクを背負ってまで医学部を目指すのか?

ということについて書きたいと思います。

 

高校生と再受験生は違う

再受験生が医学部を目指すのは、高校生が医学部を目指すことと同じではありません。

はじめに、高校生の場合について考えたいと思います。

 

高校生の場合、志が高くて医師になるために小・中学生の頃から勉強を頑張ってきた子がそのまま医学部受験に挑む場合もありますが、中にはそうではない子もたくさんいます。

 

・受けたら受かりそうだから医学部

・やりたいことが特に無いから医学部

・地位や経済的な安定が欲しいから医学部

・周りから「医学部に行きなさい」と言われたから医学部

・年上のきょうだいが医学部に進学したから私も医学部

 

 

これは私の高校の同級生で、実際に現役で医学部医学科に合格していった子たちが話していたことです。

こんな気の持ちようでもこの子達が医学部に合格してしまう理由として考えられるのは、第一に学力が非常に高いこと、第二に頭の回転が速く面接で本音と建前を分けて上手く受け答えできること、そして第三に「医学部に一番入りやすいのは現役生」という事実があるということです。

 

 

第三の理由の根拠として例を挙げると、推薦入試で国公立大の医学部医学科に入れるのはほとんどが現役生(高校3年生)です。

国公立大学の場合、1浪、2浪と浪人年数を重ねていくたびに、推薦入試に出願する資格さえ与えられなくなっていきます。

私が調べた限りでは、国公立大学の場合5浪以上は医学部の推薦入試には一切出願できません。

また、インターネット上で見かける「多浪差別、再受験差別」があるというのも半分は本当で、現役生は年齢的に幼いので面接で求められる回答のレベルが多浪や再受験に比べて低いことから面接点が高くつく場合があります。 

 

一方で、再受験生はある程度年齢を重ねているし、進路の変更理由を面接官が納得する形で説明できないといけません。

いくら医学部が「多様な人材を求めている」といっても、国民の税金を使って6年もかけて医学生を育てるわけですから、

学力が同レベルであれば、若くて長く活躍してくれそうで、なおかつより短い時間で高い学力水準に到達した現役生を評価することは想像に難くありません。

正直なところ、再受験生には現役生のような追い風は吹いていないのです。

 

実際に、面接試験で再受験生が厳しい質問をされたという話はインターネット上に多くあります。

私も、捉え方によっては「厳しい」と感じる質問をされました。

 

「なぜ進路変更をしたのか」

「進路がころころ変わっているが、今度は途中で投げ出さずにやり遂げられるのか」

「現役生と比べて医師として活躍できる年数が少なくなってしまうが、それはどう考えているのか」

「親は医学部進学に反対していないのか。再受験をすると伝えたときに何と言われたか。」

「あなたを合格させるメリットは。」

 

 前述の高校生のような志望動機しか無いと、面接試験で教授たちを納得させられるような回答をすることはできません。

また、今後詳しく書いていきたいと思いますが医学部再受験は想像以上にハードです。

そんな辛い時期を乗り越え、面接をそつなくこなして合格を手にするには、やはり相応の志望動機が必要です。

 

医学部を志望する理由(NG集)

言い方は悪いですが「どこでもいいから大学に入りなおそう」と思えば、社会人入試、3年次編入、学士編入、通信制の大学、大学の夜間部など道はいくらでもあります。

なぜその中で難関を極める医学部を目指すのか、しっかり考えなければいけません。

 

・学歴にコンプレックスがある

・富や名声が欲しい

・名誉挽回するのには、医学部合格がうってつけ

 

というような理由だけで医師になりたいという人に医学部再受験はオススメしません。

 

それはこのような理由だけでは辛い受験生活を乗り越えられないからという側面もあります。ですが何よりも、これらの理由は同じ予備校にいる多浪生たちの口から実際に聞いたものだからというのが正直なところです。

こういうことを口にする多浪生の多くは自分がなぜ医師になりたいと思ったのかという根源を忘れてしまっており、漠然と受験勉強をして、試験に落ちたら惰性で浪人の継続を決めてしまい、ルーティーンを繰り返し続けるという悪循環に陥っています。

再受験生も長く受験に挑めば挑むほど、上記の多浪生と同じような状態に陥るリスクが上昇します。

 

実現が容易でない目標を達成するためには、なぜその目標に挑むのかという問いに対する正当な答えが必要です。

受験生活の支えになる志望動機があるのかどうか、考える時間があるうちにたくさん考えて、調べてみていただきたいと思います。

 

 

では具体的にはどう調べて考えるべきか?

医師の方が執筆している本や大学の研究成果を載せたサイトを閲覧するのも良いと思いますが、調べはじめに読むにはうってつけの本に、医学部受験生を対象に医学について簡潔にまとめられている「医学・医療概説―医学部進学のための特別講座」(河合塾シリーズ・小幡豊著)があります。

 

  

昨年の12月に改訂版が出ており、初版が出されたときから状況が変化した分野についての書きかえがされています。

 

医師の役割や医療の目的についてまとめられている1章ももちろん参考になりますが、

私が特に役立つと感じたのは、プライマリ・ケアや遺伝子診断、地域医療や認知症への取り組みなどのトピック別にまとめられた2章です。

 

この本で知ったことをより深く自分で調べてみる(他の書籍にあたる)ことで、志望動機を明らかにする一助となるのではと思います。

医学部再受験をすると決めた後にも、勉強の合間に読んで気持ちを引き締めたり、面接対策や医学部の後期試験対策に活用したりすることが出来る本ですので、手元に置いておいて損は無い1冊だと思います。

 

 まとめ

・再受験生は、高校生以上にしっかりした志望動機が必要

・志望動機を考えるのに「医学・医療概説」を参考にするのも一手

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