1からの受験勉強におすすめの参考書⑤ 【国語】現代文キーワード読解

 

はじめに

今回は、「現代文キーワード読解」を紹介したいと思います。

この参考書は、問題集というより単語帳に近い本です。

現代文(特に評論)を読み進めるときに知っていなければ困る単語が、「キーワード」としてたくさん収録されています。

 

「現代文キーワード読解[改訂版]」

著者:Z会出版編集部

※私の手元にあるのが初版のものであるため、以下の情報は初版の「キーワード読解」に基づくものです。ご了承下さい。

ページ数:285ページ

単元:

キーワード読解のススメ・本書の構成・効果的な利用法(読むべき)

第一部 キーワード編

第1章 基本

第2章 科学

第3章 言語

第4章 文化・宗教

第5章 哲学・心理

第6章 近代

第7章 現代社

 

第二部 頻出テーマ編

テーマ1 自己/他者

テーマ2 身体論

テーマ3 映像論

テーマ4 子ども論

テーマ5 都市論

テーマ6 経済論

テーマ7 歴史論

補講 読解ツール

 

 

「現代文キーワード読解」について

この参考書の「キーワード読解のススメ」にも書かれているのですが、現代文で高得点を取るためには、

・論理構成を見抜く力

・語彙力

の2つが欠かせません。そこで、現代文特有の頻出語の意味を覚えてしまおうというのがこの参考書の発想です。簡単に言えば、英語に英単語帳、古文に古文単語帳があるように、現代文にも単語帳を、ということです。

 

 

取り扱っているテーマはどれも頻出のものばかり

上に挙げた分野は、いずれもセンター試験の第1問(評論)で頻出のテーマです。2013年の小林秀雄は例外だと思いますが、他の年を見ればそのことが分かると思います。今年度に入ってから大手予備校が実施したマーク模試では、「文化・宗教」「近代」の分野に掲載されているキーワードが出ていました。

さらに、この現代文キーワード読解で身に着けた知識は、二次試験の国語(一部の医学部入試で実施)でもおおいに役立ちます。文系の話ですが、私が某旧帝大の二次試験で国語を受けたときには、「言語」にかかれていた内容がほぼそのまま出ました。開示した結果、ほとんどそこでは点を落としていないようでした。

それくらい、効果は絶大だと私は思っています。

 

取り組み方は、読んで理解する、それだけ。

「現代文キーワード読解」は、ほぼ単語帳のようなものなので、読んで言葉の意味を理解し、覚えてしまうという勉強法をとることになります。

 

ページ構成としては、

 

・入試でキーワードをチェック(実際にそのキーワードが入った入試過去問の本文)

・その文章の読解ポイントと要約

・キーワードとその意味、解説

・コラム(ためになります)

 

という具合になっています。

時間がなければキーワードとその意味、解説の部分だけ読んで覚えます。しかし、入試では単語単体ではなく、文章の一部としてでてくるので、出来れば入試過去問の本文も読んだほうが良いです。私はこの本のおかげで1回いい思いをしているため、再受験を始めたときにしっかり1周取り組みました。

 

 

評論文は満点がとれる。だから対策する

 

センター試験の国語の問題構成は

第一問 評論文

第二問 小説

第三問 古文

第四問 漢文

です。このうち、満点を狙うのが難しいのは小説と古文。なので、医学部受験生は評論文と漢文でいかに点を落とさないかが勝負の鍵となります。

 

評論文は、言っている意味が一発では分からなくても、文の構造とキーワードをおさえれば読めてくることがよくあるので、高得点をとるためには「言葉の意味を知っていること」が重要なのです。

 

まとめ

センター試験の国語の評論文は高得点を狙える

・評論文の鍵は、論理構成を見抜くことと語彙力

・だから、頻出語を「現代文キーワード読解」でおさえる