1からの受験勉強におすすめの参考書⑥ 【倫理】大学受験らくらくブック 倫理
はじめに
今回は、「大学受験らくらくブック 倫理」を紹介したいと思います。
この参考書は、マンガです。全てのページがマンガです。
大学受験にマンガやイラストなどを持ち込むことに抵抗がある方もいらっしゃると思いますが、この参考書は決してふざけたものではなく、短期間で効率よく倫理の全範囲を学習できるように考えられている参考書です。
調べてみたら、楽天ブックスでは取り扱いが無いようです。良い参考書なので、取り扱ってほしいなあと思います。
「倫理ー大学受験らくらくブック」
著者:清水雅博
マンガ:鷲野鷹哉
ページ数:247ページ
単元:
プロローグ
第1章 現代社会の特質と青年期の課題
(現代社会の特質・情報化社会・国際化・高齢社会・人間性・青年期)
第2章 源流思想
(ギリシャ・ユダヤ教とキリスト教・イスラム教・バラモン教・仏教・儒教など)
第3章 西洋 近・現代思想
(西洋近代思想・経験論・観念論・社会契約説・功利主義・社会主義・実存主義・プラグマティズム・ヒューマニズム)
第4章 日本思想
(古代日本・奈良、平安仏教・鎌倉仏教・儒学・国学・自由民権運動・キリスト教
民本主義・日本近代思想)
「倫理」という科目の性質について
倫理は、公民科目なので地歴に比べれば1周するのに時間がかかりません。しかし、そうはいっても日本、東洋、西洋のあらゆる時代の思想がたくさん登場するので、いずれはそれぞれの単元に集中して取り組む時間が必要になります。
そこで、より細かい学習にスムーズに移行でき、かつ時間を割けるようにするために、まずはじめに短時間で大まかに全体像をつかんでしまう必要があるのです。
倫理は知識問題+読解問題がほとんど。だから見たことがあるものを増やす。
「倫理は国語みたいなものだ」とよく言われますが、それはリード文の要約として最もふさわしいものを選ぶという問いが数問出題されるからです。その問題を解くのに、確かに読解力は必要ですが、書いてある言葉の意味が分かっていて、その背景にある思想を知っていたら読解力に多少不安があっても正しい内容を選ぶことができます。
その他の問いは、ほとんどが知識をストレートに問うてくるもの(語句の組み合わせ)や、正誤問題などです。最終的にはどの問いも自信を持って解けるのがベストですが、はじめはやはり「これは見たことがある」「これは自分が知っているものと違うことを言っているような気がする」というような感覚に頼る部分があるかと思います。
見たことがあるものを一気に増やすには、文章だらけの参考書をすみからすみまで一読するより、数十分でマンガを読破したほうが効率が良いです。
マンガの構成
この参考書のマンガのストーリーは、主人公の倫子と相棒のロボットのエチカが、タイムスリップをして歴代の思想家たちから話を聞くというものです。
試験に出そうな内容は、思想家本人が語っていることもあれば、エチカや倫子があいづちをうちながらしゃべっていることもあります。とにかく会話調なので、自然な流れで思想を理解することが出来ます。
また、マンガなのでそれぞれの思想家の顔が親しみやすい似顔絵になっており、キャラクターとして覚えやすいように性格がデフォルメされています。ときには、その思想家が自身と関係のある他の思想家を紹介していたり、考え方が異なるほかの思想家を批判していたりするので、試験で狙われやすい「関係する思想」や「比較される思想」がどれなのかを知ることが出来ます。
この参考書の使い方
マンガなので、はじめから順番に読んでいくのが良いと思います(ストーリーの関係もあるため)。1つのテーマが数ページで終わってしまうので、1日1テーマというのは物足りなく感じます。ここが倫理の学習の本番ではないので、読むのに時間はあまりかけない方が良いと思います。
ほかの科目の勉強の息抜きに、また、勉強したくないけど勉強したことにしたいときなどに気軽に手に取れる1冊です。
まとめ
・倫理ははじめに短時間でおおまかな内容を把握する
・そのためにマンガを活用してもOK
・「大学受験らくらくブック 倫理」で倫理の知識を増やすべき