受験勉強におすすめのドリル① 【数学】合格る計算 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B,数学Ⅲ
はじめに
小学生の頃に毎日させられていた、漢字ドリルと計算ドリル。
毎朝4時に起きて漢字ドリルに取り組むほど漢字マニアだったすが(当時10歳)。
この頃から既に文系脳の片鱗が見えていたのかもしれません。
それにしても子供の執着心ってすごいな、と今になって思います。
大学受験の参考書の中にも、いわゆるドリル(当ブログでは反復して解くという側面が強い問題集をドリルと呼ぶことにします)があり、
1周して効果を感じ、またもう1周してさらに力がついたなと感じることが出来るものがいくつかあります。
高校生の頃にめぐりあえなかったことが悔やまれてやまない、そんな風に思うドリルたちを紹介したいと思います。
第1回目の今回は、数学の計算ドリル
「合格(うか)る計算 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B」「合格(うか)る計算 数学Ⅲ」
の2冊を紹介します。
「合格る計算 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B」
著者:広瀬 和之
ページ数:問題編199ページ+解答編102ページ(小冊子)
価格:1,188円
単元:
1章 整数(数学A、テーマ(ITEMと呼ばれています)数7)
2章 数値計算(数学Ⅰ・Ⅱ、テーマ数5)
3章 整式(数学Ⅰ・Ⅱ、テーマ数8)
4章 分数と分数式(数学Ⅱ・B、テーマ数3)
5章 簡単な関数のグラフ(数学Ⅰ・Ⅱ、テーマ数6)
6章 方程式(数学Ⅰ・Ⅱ、テーマ数8)
7章 不等式(数学Ⅰ・Ⅱ、テーマ数5)
8章 三角関数(数学Ⅱ、テーマ数9)
9章 平面図形・三角比(数学A・Ⅱ、テーマ数9)
10章 ベクトル(数学B、テーマ数7)
11章 図形と式(数学Ⅱ、テーマ数4)
13章 指数関数・対数関数(数学Ⅱ、テーマ数4)
14章 場合の数・確率(数学A、テーマ数2)
15章 数列(数学B、テーマ数6)
16章 データの分析(数学Ⅰ、テーマ数1)
「合格る計算 数学Ⅲ」
著者:広瀬 和之
ページ数:問題編135ページ+解答編112ページ(小冊子)+積分練習カード
価格:1,080円
単元:
1章 関数の基本(テーマ数5)
2章 数列の極限(テーマ数6)
3章 関数の極限(テーマ数6)
4章 微分法(テーマ数12)
5章 積分法(テーマ数14)
6章 複素平面(テーマ数8)
7章 2次曲線・他(テーマ数7)
「数学は、問題の解き方を時間内に思いつくかどうかが勝負だ」
と仰る方がいます。
その通りです。
しかし、解き方は問題のラストまでわかっていても
計算スピードが遅くて間に合わなかった・・・
となってしまっては意味がありません。
また、計算が正確であれば、計算のやり直しがなくなり
より多くの時間を解法の発想に充てることができます。
センター試験でも2次試験でも、
高得点を支えるのは速くて正確な計算の力であるから
それを鍛えようというコンセプトの問題集です。
おすすめする理由
①とても理にかなったコンセプトのもとで執筆されている。
前述のように、計算力不足が原因で高得点をとる事ができなかったというケースは
意外と多くあり、特に受験勉強を始めて半年が過ぎたあたりから頻繁に遭遇するようになりました。
大まかな計算方針がわかっているのに
「細かい計算方法をど忘れした」
「スマートでない計算をしてしまい、計算量が膨大になった」
「ミスを誘発しやすい方法で計算し、案の定計算ミスをした」
どれもとてももったいないです。
私のように発想力の乏しい受験生は特に、解ける問題は絶対に正解したい(計算ミスで失点したくない)です。
なのでこのドリルで計算力を磨きました。
②1周するたびに効果を感じることが出来る
1周目は、まだ覚えていない公式があるような状況のもとで解きました。
公式がわかりやすくまとまっているだけではなく、「準公式」という名前で
「教科書には掲載されていないけれど、入試問題ではよく使う公式」が紹介されており
それも一緒に覚えることが出来ました。
予備校で計算力テストがあったときに公式や準公式を使って高得点をとる事ができました。
2周目は、公式は覚えているけれど計算にムダがあるなと感じているような時期に解きました。
1周目の頃には理解できなかった「その計算方法を選択することでどのような利点があるか」を実感できるようになりました。
3周目以降は、朝の自習時間やちょっとした空き時間に取り組んでいます。
紹介されている計算方法はとてもスマートなものばかりで、今でも毎回発見と学びがあります。
③強化したい分野に合わせて章を選び学習することが出来る
前から順番に解いていっても良いのですが、
特定の単元の時短(例:微分積分の計算スピードを上げたい)を目的として、
また、模試で多く失点してしまった単元があればその反省として、
その単元に関連する章をいくつか選び
それらの章の問題にだけ取り組むという使い方もできます。
私の場合、苦手な図形分野を選んで解くことが多いです。
全単元の問題が収録されているのですが、数学Aの確率・場合の数は
別冊「合格る確率」(なんてタイトルだ・・・と思いますが良書です)
で詳しく取り上げられているので
またの機会にそちらもご紹介したいと思います。
まとめ
・計算のムダやミスで得点を失わないように計算ドリルに取り組む
・「合格(うか)る計算」シリーズがおすすめ
・繰り返し解くと、計算力がついてきていることをより実感できる