医学部受験会場で遭遇したすごい受験生たち

 

こんにちは、すがです。

去る2月25・26日に志望大学にて二次試験を受験して参りました。

国公立大学の前期日程の2次試験は毎年必ず2月25日スタートです。

 

 

さて、今回は私が二次試験を受験したときに遭遇したすごい受験生たちについて書きたいと思います。

 

私が医学部を受験するのは今回が3回目(昨年度前期、昨年度後期、今年度前期)なのですが

毎回のように「ええええええ・・・」と思ってしまうような受験生に出くわします。

昨年度は再受験生がメインでしたが、今年度遭遇したすごい方たちは2人とも高校3年生(現役生)でした。

 

 

私は医学部受験生ですが、こういう方々を見かけると「一国民として」いろいろと考えてしまいます。。。

一般常識があれば今から挙げるような方々のような振る舞いはしないと思うのですが、

今後医学部を受験される方々には同じようなことをして欲しくないと切に願っております。

 

 

①「何でオレの受験票だけ返ってこないんだよ、クソッ!」

 

この方には3回の受験全てで遭遇しています。

私が受験した大学では、面接時に面接官に受験票を手渡しします。

そして、面接終了後1時間半~2時間ほど大部屋で待機して

受験票が返却されたら帰ってよし、という流れでした。

 

面接は筆記試験よりも後に行われたので、面接が終わった後は皆「早く帰りたい」という気持ちでいっぱいです。

 

そんな中、なぜかこの方の受験票だけが皆と同じタイミングで返ってきませんでした。

深い意味があったのかは不明ですが、私のすぐ側で(しかも大学のスタッフさんもいる)いきなりこのように怒鳴ったので、本当に怖かったです。

 

この方は浪人生か再受験生なのですが、

2年連続で面接に茶色のスニーカーを履いてきていたり(この後も出てきますが、高校生以外は黒のスーツ+黒の革靴が一般的な服装です)、

その他にもいくつか奇行をしていたりと不思議な方でした。

 

 

②「服装まちがえたわー」

 

再受験生の中には黒のスーツ+黒の革靴という普通の格好をされてこない方がまあまあいます。

そういった方々は「フォーマルな格好であれば何でもいいかな」と考えているのかもしれませんが

医学部に求められている人材は奇抜な人ではなく、ルールを理解してそこに適応していくことが出来る人だと思いますので

前述のもの以外の格好は私はおすすめできません。

 

高校3年生は制服という若々しさを最大限に演出してくれる服があり(それでも泥んこのスニーカーを履いてくるのはちょっと・・・と思いますが)、

予備校で友人や先生方に相談できる浪人生は、きちっと黒髪+黒のスーツ+黒の革靴で整えてきます。

高校生や浪人生との差は、ファッションではなく面接の回答内容で示せば良いと私は思います。

以下、私が見かけた再受験生のファッションを列挙していきたいと思います。

 

私が見かけた例

・明るい色のスーツ(クリーム色、バイオレットなど)

・Yシャツのボタンが第2まで開いており、襟が大きく広げられている

・著しく細いネクタイ

・スーツにスニーカー

・大き目のフリルがあしらわれたフォーマルドレス

・チェックのワンピース

・受験地の特産品をあしらった半袖の柄物シャツ(なお、気温は10℃前後)

・くたびれた茶髪(ところどころ色落ちしている)

 

 

③試験中に水を飲む受験生

 

これは私の隣で受験していた高校3年生のお話です。

私が受験した大学では、試験中に机の上に置いてよいのは

・筆記用具(筆箱はダメ)

・時計

・眼鏡

・受験票

くらいで、事前にそれ以外はかばんにしまうように何度もアナウンスがありました。

ところが、その受験生は筆箱一式と水筒を置いた状態で試験を始めてしまいました。

1科目めの試験時間、その受験生が水筒に手を伸ばす音が聞こえます。

水筒の中身を飲みました。

隣にいるので、見ていなくてものどが鳴る音、水筒の中の氷がカラン、という音、

机の上に水筒が置かれる音、全部聞こえます。

 

試験監督がそのことに全く気づかないまま、1科目めは終了しました。

2科目めの試験時間に、別の試験官が2回注意しに来て、ようやく机上の余計なものが全て片付けられました。

 

この高校生は休み時間も挙動不審で、ずっときょろきょろしていて不気味でした。

 

 

④この大学を選んだ理由

 

私が受験した大学は、地方国立大学です。

偏差値は全国の医学部の中では上位のほうではありません。

また、試験問題は他学部と共通のものが大半なので、問題の難易度も高いほうではありません。

そのため、毎年ちゃんとリサーチをせずにセンター試験の点数だけで出願を決めてしまう他地方の受験生がたくさんいます。

 

一方で、この大学はへき地も存在する地方にあり、アドミッションポリシーには地域医療に関する内容が掲げられています。

 大学のHPなどを閲覧しても、卒後はなるべくその地方に残って医師として働いて欲しいと考えていることが伝わってきます。

だから、他地方からの受験生も「卒後はこの地方で働きたいです」と面接で答えているようです。

 

私が面接を受けたとき、待機場所が面接室のドアの目の前だったので

自分の前の受験生の面接内容が筒抜け状態でした。

私の1つ前で面接された受験生は、他地方からやってきた受験生だったようです。

だから面接官から「どうしてこの大学を志望したのですか」と質問されていました。

すると、その回答は

 

センター試験で失敗したからです。」

 

でした。

その後は、

「あなたの出身地だと、うちの大学と偏差値が近い大学、たとえばA大学やB大学がより近くにあると思いますが、どうしてわざわざこちらを受験されたのですか」

「地元愛はありますか」

「卒業後は地元に帰ってしまうのでしょうか」

など地理的な質問ばかりをされていました。

 

次の日予備校でこの話をしたところ、

先生方も多浪生もみんなすさまじい顔をしていましたので

この回答は私が思っていたよりもはるかにNGな回答だったようです。

 

ここで、愛用している面接対策本の一節を引用したいと思います。

 

Q3 受験校の志望理由にどのように答えればよいか。

 

A 大学について十分に調べて答えるべきである。

 面接官としては、数ある大学の中で、「なぜうちの大学を受験するのか」ということを知りたいだろう。実際問題として、受験生の中には、センター試験や模擬試験の成績で決めた、これ以上浪人できない(現役生の場合は浪人したくない)ので受験したという場合が多いだろう。しかし、成績で決めたにしても、最低限のマナーとして、「自分の成績では貴学しか受験できない」というのは失礼である。

特に、受験した大学を卒業されている先生からすると不愉快な気持ちになるだろう。合格したいならば、「本当は入学したくない」という思いを露骨に表すことは望ましくない。(以下略)

出典元:大野茂著「新医系小論文・面接ハンドブックQ&A」

 

センター試験の点数が良くなかったから」という理由は、やはりダメみたいです。

常識的に考えれば分かることだとは思いますが・・・

私は万が一のときのために後期の面接対策もしっかりやっていこうと思いました。

出典元の本はこちらです↓