基礎力養成におすすめの参考書・問題集① 【化学】岡野の化学が初歩からしっかり身につく 理論化学①/無機化学+有機化学①/理論化学②+有機化学②

 

はじめに

昔紹介した「宇宙一わかりやすい高校化学」シリーズの記事が、

当ブログ内で常にトップ3に入る人気記事となっています。

その記事↓

sugasaijuken.hatenablog.com

 

そのことから、私は化学を使わずに医学部入試に挑んだけれども

ほとんどの受験生が受験で化学を選択するのは事実であるし、

化学の参考書の紹介はきっと多くの受験生の役に立つだろうと考えました。

 

また、以前「宇宙一の次にはどのような参考書がおすすめですか?」という旨のご質問をいただきましたので、私なりの答えを今回記事にしたいと思います。

今回が第1回となる「基礎力養成におすすめの参考書・問題集」は、「1からの受験勉強におすすめの参考書」が終わったあとに取り組むべき参考書・問題集と位置づけたいと思います。

 

 

私が「宇宙一わかりやすい高校化学」の次に選んだ参考書

 

私が宇宙一を終わらせた直後に書店で見つけて購入したのが、「岡野の化学が初歩からしっかり身につく」シリーズです。

 

 

書名:岡野の化学が初歩からしっかり身につく「理論化学①」 

著者:岡野 雅司

ページ数:286ページ

単元:

第1講 原子の構造・周期表

第2講 元素の性質・化学結合

第3講 結晶の種類・分子の極性

第4講 化学量・化学反応式

第5講 溶液(1)・固体の溶解度

第6講 酸と塩基

第7講 酸化還元

第8講 電池・電気分解

第9講 熱化学

第10講 気体

第11講 蒸気圧・気体の溶解度

第12講 溶液(2)・コロイド 

 

 書名:岡野の化学が初歩からしっかり身につく「無機化学有機化学①」

 著者:岡野 雅司

ページ数:310ページ

単元:

第1講 非金属元素(1)

第2講 非金属元素(2)

第3講 金属元素(1)

第4講 金属元素(2)

第5講 有機化学の基礎

第6講 異性体・不飽和炭化水素

第7講 元素分析・脂肪族化合物(1)

第8講 脂肪族化合物(2)

第9講 油脂・芳香族化合物(1)

第10講 芳香族化合物(2)  

 

 書名:岡野の化学が初歩からしっかり身につく「理論化学②+有機化学②」 

著者:岡野 雅司

ページ数:318ページ

単元:第1講 化学平衡,活性化エネルギー

第2講 反応速度,平衡定数

第3講 電離定数,緩衝液

第4講 塩の加水分解,溶解度積

第5講 中和滴定(二段中和),物質の三態,理想気体と実在気体,固体の溶解度(応用),浸透圧(応用)

第6講 合成高分子化合物

第7講 糖類(炭水化物)

第8講 アミノ酸,タンパク質

第9講 イオン交換樹脂,核酸 

 

 

この参考書を選んだ理由

私がこの参考書を選んだ理由は、大きく分けて2つあります。

 

①文章が多くて問題数が少ない、説明型の参考書だったから

「宇宙一わかりやすい高校化学」は、どちらかというと図が多くてイメージを掴むことを目的とする参考書でした。

イメージは大体掴んだから、今度は文章で化学の知識をインプットしたいと思い、この参考書を選びました。

 

②本当に基礎的な部分から解説をしているから

理数系科目の参考書においては、「やさしい」という顔をしていて実は「全然易しくない」ということがしばしばあります。

なので私は書店に赴き実際に中身を見てこの本を選びました。

化学の知識が不足している私が読んで「これは言っている意味がすんなり入ってこない」と思った参考書を排除していって、

最後に残ったのがこの「岡野の化学が初歩からしっかり身につく」シリーズでした。

 

この参考書は文章が多く、他の参考書が「これはあたりまえのことだ」と軽く流している部分もさらに補足的に文章で解説しています。

著者の岡野先生は受験生が疑問を持ちやすい部分をよくご存知なのだなあと思った箇所が何箇所もありました。

 

 

この参考書の取り組み方

私は「宇宙一」を1周した後にこの参考書を1周しました。

その後、予備校の化学の授業の予習・復習が大変になったことやセンター試験の化学の対策をしたいと思ったことから、この参考書を2周せずに別の問題集(問題タイプ別 大学入試センター試験対策問題集 化学、重要問題集 化学)に取り組み始めてしまいました。

 

1周しかしていないので知識が十分身についておらず、どちらの問題集に取り組むときも資料集が手放せない状態でしたが

岡野の化学を1周し終えたときには7月が終わりそうだったため

問題集を解くペースを落としてまでもう1周する勇気はありませんでした。

 

本当であれば、4月のうちから「宇宙一」と並行してこの参考書に取り組み、できれば夏までに2周するべきだったのかなと思います。

せっかく良い説明がたくさん書かれているのに、それを1度しか読まなかったというのは本当にもったいないことです。

これからこの参考書に取り組む方には、ぜひ少なくても2周してほしいと思います。

 

まとめ

「宇宙一わかりやすい高校化学」の次には、「岡野の化学が初歩からしっかり身につく」シリーズを2周以上するのがおすすめ