センター試験対策におすすめの問題集④ 【現代社会】センター試験現代社会集中講義 三訂版
はじめに
国公立大学の医学部医学科に合格するためには、センター試験で高得点をとる必要があります。
医学部は他学部に比べて志願倍率がインフレしがちなため、倍率が一定数を超えると二段階選抜(いわゆる足切り)が行われることがあります。
足切りはセンター試験の点数が低い志願者から順に不合格にしていくシステムなので、センター試験で満足に得点できず出願した大学で足切りが実施されると
それにひっかかってしまい、二次試験の受験資格さえ与えられないという事態になりかねません。
また、センター試験で高得点をとると二次試験でとらなければならない点数が少なく済みますし、
800/900点を超えると合格がほぼ確定する(といっても二次試験で手を抜くことは禁物です)医学部も何校か存在します。
センター試験で高得点をとり余裕をもって二次試験に挑むのが理想です。
今回紹介するのは、センター試験の公民科目(現代社会や政治・経済)の対策におすすめな
この本にはセンター試験の過去問や一問一答もたくさん収録されているので「問題集」と呼んでも間違いではないと思いますが、
それよりも各項目の解説がとてもよくまとめられている優れた「参考書」としての側面の方が強いと思います。
本記事では、日ごろの学習、模試前の見直し、センター試験直前の全てで安心して活用できるすぐれものとして紹介いたします。
著者:昼神 洋史
ページ数:本体224ページ+別冊問題集64ページ
価格:1,296円
単元:
第1章 政治分野(16テーマ)
第2章 経済分野(17テーマ)
資本主義と社会主義、市場経済、景気、財政、戦後の日本経済のあゆみ、農業、労働、社会保障など
第3章 国際社会分野(11テーマ)
国連、戦後の国際政治、軍縮、国際収支、為替、地域的経済統合など
第4章 現代社会分野(6テーマ)
資源・エネルギー問題、人口問題、科学技術と倫理的課題、青年期など
※項目は4つの章を合わせて50テーマあります。
おすすめする理由
①出題傾向をデータベース化したうえで執筆されており、やはりこの本に載っているものが本番でも出題される
この参考書は、2001年以降のセンター試験現代社会の出題傾向をデータベース化し、「どのくらい頻出なのか」「どのレベルまで理解していれば正解できる問題か」の2つを徹底分析した上で執筆されています。
この分析をもとに厳選された50テーマについて、必要なレベルの知識が文章と表で分かりやすくまとまっているのが「センター試験現代社会集中講義」です。
参考書において大切なのは「どのくらい重要なことが」「どのレベルまで」掲載されているかということだと思いますが、この参考書はセンター試験で90点くらいを取るために必要な内容をしっかりこぼさずに掲載していると思います。
私はセンター試験直前まで現代社会の点数が安定せず、いつも80点あたりをうろついていましたが、
センター試験の3週間前にこの参考書を購入し取り組むようになってから、途端に模試や過去問で90点を超えるようになり、本番も90点以上の点数をとることができました。
次の項目にも書きますが、この参考書に載っていることが模試や試験本番に出るということが頻繁にあり、試験直前の見直しに使えば点数アップを見込める一冊です。
この参考書について、アマゾンでは60人以上が評価をつけていて、5点満点の4.6点もあるのですが、これも私同様に学習効果を感じられた受験生の方々がたくさんいらっしゃるからなのだろうと思います。
現代社会の点数が安定せず悩んでいた時期もあったので、こんなことであればもっと早くこの参考書を買えば良かった・・・と後悔したくらいです。
②項目別にまとめられているため、短時間の学習にも活用できる
この参考書では、センター試験現代社会でしっかり高得点をとるために必要な各テーマが以下のような構成で掲載されています。
・1,2ページ目 テーマの要点整理(見開き)
・3ページ目 センター試験のツボ
・4ページ目 関連するセンター試験化顧問
すべてのテーマがこのフォーマットにしたがって掲載されているので、体系立てて学習を行うことができます。
各テーマは独立しているため、テーマ41から学習を始める、模試の出題範囲のテーマだけ取り組む、試験直前に苦手なテーマだけ見直すといった使い方も可能で、私のように短期間だけ利用する場合にも無理なく活用できます。
今の時期であればまだ時間がありますので、日ごろの学習では各テーマの1ページ目から順番に取り組み、模試直前にはセンター試験のツボだけをざっと見直すというような使い方がベストだと考えます。
また、この参考書に掲載されている50のテーマはその出題頻度でA、B、Cの3ランクに評価されており、各テーマの1,2ページ目の要点整理内の各見出しも出題頻度で★3つ~1つにランク付けされています。
模試や本番まで時間が無いけれど、どこから勉強したら良いかわからないという場合には、Aランクのテーマや★3つの見出しから手をつけるということが可能です。
③センター試験の過去問や別冊の一問一答で理解度を確認できる
ここまでは主に1,2,3ページ目の解説の部分について述べて来ましたが、4ページ目のセンター試験過去問も利用の価値があります。
まず、1~3ページ目を読んだ後に4ページ目の実力テスト(センター試験過去問)に取り組んで、本当にちゃんと理解しているのかということを確かめることが出来ます。
実力テストにはそのテーマに関連した過去問が3問載っていますので、 複数の問題を使ってしっかり確かめを行えます。
ページの右端に、その問題の正答と、すべての選択肢についての解説(どこが間違っているのか)が掲載されていますので、すぐに答え合わせをして自分の誤った理解を訂正することが可能です。
本当によく考えられた上で書かれた参考書だな・・・と感動します。
また、実力テストの問題は2010年以降の過去問が中心で、時事問題の変化に合っていない部分は改題をして掲載しているので、古い問題を解いて間違った理解をしてしまうというおそれもありません。
余力があればバスなどで移動している際などのすきま時間で別冊の一問一答に取り組めば、より確実に知識が定着していきます。
さらに高得点(100点)を目指したい方、現代社会を完璧にしたい方には、このブログでも何冊か紹介している実教出版のベストセレクションの現代社会がおすすめです。
こちらについての紹介記事もいずれ書きたいと思います。
「褒めすぎて本当に大丈夫なのかな・・・」と思われる方もいらっしゃると思いますが、私は旺文社にお金を払ってこの参考書を1冊購入したに過ぎない、一介の元受験生です。
現代社会は地理歴史科目に比べ参考書が少ないですので、その中で効率よく高得点をとれる学習をしたいと考えている受験生の方々のお役に立てれば幸いです。
まとめ
・センター試験現代社会に必要な知識を、必要な量だけ効率よく身につけるには「センター試験現代社会集中講義 三訂版」がおすすめ