二次対策におすすめの問題集② 【英語】ドラゴン・イングリッシュ 基本英文100

はじめに

 

以前「センター試験対策におすすめの問題集」シリーズの記事で述べたように、国公立大学の医学部医学科に合格するためには、毎年1月に実施されるセンター試験で高得点をとる必要があります。

しかし、医学部医学科に合格するためにはそれだけでは不十分で、さらに毎年2月~3月に行われる二次試験でも高得点をとる必要があります。

なので、センター試験の対策だけを頑張っていても合格することはできません。

実際に、私の再受験1年目はセンター試験の対策だけで手一杯だった感が否めず、

センター試験の結果はちょうどボーダーライン(合格可能性50%)のC判定でしたが

二次試験が全然解けなかったためその年は合格を勝ち取ることが出来ませんでした。

 

足切りに遭わないため、そして二次試験でのアドバンテージを作るためにセンター試験対策が重要であることに変わりはないのですが、

今回はセンター試験対策と並行して二次試験対策を行う際に役に立つ問題集を紹介したいと思います。

 

【参考】「センター試験対策におすすめの問題集」カテゴリーの記事一覧↓

sugasaijuken.hatenablog.com

 

 

 

今回紹介するのは、英語の二次試験対策に最適な「ドラゴン・イングリッシュ 基本英文100」です。

※「ドラゴン・イングリッシュ 基本英文100」はどちらかというと問題集ではなく参考書ですが「二次対策におすすめの~」シリーズに収録したかったため

記事のタイトルやカテゴリーは「二次対策におすすめの問題集」としました。

 

 「ドラゴン・イングリッシュ 基本英文100」

著者:竹岡 広信

ページ数:238ページ

単元:

はじめに

 

PART-1 時制(英文001~040)

PART-2 論理(英文041~064)

PART-3 文の組み立て(英文065~081)

PART-4  その他の重要表現(英文082~100)

 

おすすめする理由

私がドラゴン・イングリッシュをおすすめする理由は以下の3つです。

 

①「はじめに」で述べられている英作文に対する考え方が勉強になる

この参考書では、英文の紹介を始める前に「はじめに」の部分で

入試英作文に対する考え方やこの参考書への取り組み方がしっかりと説明されています。

入試英作文に対する考え方はいろいろありますが、私がこの参考書を使い始めた高校2年生のときに習っていた英語の先生(素晴らしい指導力を持った先生でした)が授業でお話されていた考え方と

この参考書の著者の竹岡先生の考え方がほぼ同じであったこと、

さらに、英語に多少のアドバンテージがあるつもりでも、入試英作文には特有の取り組み方があって

それを踏襲してはじめて高得点がとれるのだということを納得させられたことを覚えています。

 

「はじめに」の内容は、これから英作文の対策に取り組み始める方にも

すでにある程度対策をしてきたけれども行き詰ってしまった方にも

とても勉強になる内容だと思います。

 

②入試で使えそうな表現が多く盛り込まれている

入試英作文問題には大きく分けて2つの形式があります。

1つは「和文英訳」と呼ばれるもので、与えられた日本語の文を英訳するという問題です。

もう1つは「自由英作文」と呼ばれるもので、こちらは与えられたお題に対する自分の意見等を自由に綴っていく問題です。

現在、大学入試の英作文の問題はこの「自由英作文」が主流となっています。

 

「ドラゴン・イングリッシュ 基本英文100」に出てくる英文に対応している和文は、どれも入試の和文英訳問題に出そうな言い回しのものばかりです。

はっきりとした根拠が無いのですが、おそらく和文の一部は昔の入試問題から引っ張ってきたり(高校の授業で解いた大学の和文英訳の過去問の中に、ドラゴン・イングリッシュの和文と一部が一致しているものがいくつかありました)、

入試問題を参考にしたりしてつくっていると思います。

こう言われると、この参考書は前者にしか対応していないように見えますが、

「ドラゴン・イングリッシュ 基本英文100」で紹介されている英文(特にPART-2の論理)は自由英作文にも活用することができます。

 

入試の英作文では、多くの場合自分の意見とその根拠を英語で述べることが求められます。

一方、この参考書では

「私は~に反対である」

「ここ数年で~の数が急速に増えている」

「AはBの2倍の~である」

「AはBに左右される」

「AがBなのは~だからだ」

などの表現が紹介されていますが、これらは自由英作文で自分の意見だけでなくその根拠を述べる際に大いに役立ちます。

「ここ数年で~の数が急速に増えている」という表現は序盤のほうで出てくるのですが、自由英作文を書くときにこの表現を一体何回使ったか・・・数え切れないくらい愛用していました笑

 

ちなみに、私はこの参考書に2度お世話になっています。

1回目は高校生のとき、和文英訳と自由英作文の両方があった大学の入試問題の対策でお世話になりました。

入試本番もその出題形式通りでしたので、和文英訳と自由英作文の両方でドラゴン・イングリッシュの解説の内容を活用しました。

合格後得点を開示したところ英語の得点は8割強あり、その年に同じ大学の医学科に主席合格された方と同じ点数でした。

 

2回目は今回の受験のときです。受験した大学ではがっつり自由英作文が出題されましたので、いろいろな表現をドラゴン・イングリッシュから拝借しました。

まだ得点の開示はできていませんが、自分の満足のいく作文が書けたと思っています。

 

③英文や和文の下に書かれた解説が充実している

この参考書においては、一つの英文について見開き(合計2ページ)で完結するようになっています。

左のページの上のほうに和文、右のページの上のほうに英文が掲載されており、

両方のページの下のほうに解説が掲載されています。

 

この解説は、和文を英訳する際に生じうる疑問にひとつひとつ丁寧に答えているのですが、その解説が非常に充実しています。

「この部分はどのように表現したらよいのか?」という疑問に対しては

可能な表現が複数ある場合にはそれらを全て紹介しています。

正しい表現だけでなく、受験生が書いてしまいそうな誤った表現についても言及されている点も素晴らしいと思います。

また、単なる表現の紹介だけでなく「ここはAとBのどちらの表現が適切だろうか?」というような疑問に対しては、文法の観点からしっかりと考察をした上で回答されているので英文法の良い復習にもなります。

 

 

取り組み方について

時間が無ければ付属のCDの後を追いながら自分で英文を言ってみるだけで良いのですが、

せっかくこのように素晴らしい解説があるので、できれば全ての解説に目を通した上でCDの後追いをするのが良いと思います。

 

 まとめ

・英作文の問題には「和文英訳」と「自由英作文」があるが

「ドラゴン・イングリッシュ 基本英文100」でさまざまな表現を覚えてしまえば、それを両方の問題の解答作成時に活用できる